CPマーク

CPマーク

近年、住宅などの建物に侵入して行われる強盗や侵入窃盗犯が急増し、その手口が凶悪化していることを受けて、防犯性能の高い建物部品の開発と普及を行うことを目的に、平成14年11月25日に官民連携の会議体が構成されました。

構成メンバー

行政 警察庁、
国土交通省、
経済産業省
協力団体 板硝子協会、
日本ウインドウ・フィルム工業会、
日本サッシ協会、
日本シャッター・ドア協会、
日本ロック工業会(5団体)
関連団体 全国防犯協会連合会、
日防連、
全警協、
ベターリビング、
建築業協会、
住宅生産団体連合会、
日本建築士連合会、
日本建築家協会、
損保協会

防犯性能が高い建物部品の定義

官民合同会議では、侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから、建物の内部に侵入が可能になるまでの時間を「抵抗時間」と呼び、各製品別に決められた試験の結果、抵抗時間が5分以上であることが確認されたものを「防犯性能が高い建物部品」と定義している。

防犯性能試験に合格

試験方法は次の手口で実施し、攻撃開始から5分以上(打ち破りは1分以上)、人体が通過できる状態にならなかったものを合格としている。

  • ① 打ち破り試験
  • ② こじ破り試験
  • ③ 焼き破り試験

CPマークの貼付に関して、
日本ウインドウ・フィルム工業会は
下記の付帯条件を規定している

窓ガラスの種類別
CPマーク貼付の必要条件

防犯フィルムとは、フィルムの厚みが350㎛以上で、日本ウインドウ・フィルム工業会が指定する接着剤を使用し、防犯フィルム施工技能者(国家検定技能士)が厚み5㎜以上のフロートガラス及び3㎜厚複層ガラスに施工するものである。
3㎜厚複層ガラスに施工できる製品は、該当する性能評価試験に合格したものに限られる。
(詳細は防犯フィルム適合製品参照)
ガラス厚3㎜とはガラスの最低板厚を示すことから、4㎜厚複層ガラスにも防犯フィルムを施工しCPマークを貼付することができる。
施工は、防犯性能を確保するため窓全面に貼付する「全面貼り」を行い、窓の一部にフィルムを貼付する「部分貼り」は認められていない。
CPマークを貼付するには、上記に加え可動式窓(単板、複層ガラス)の場合、クレセントがサブロック機能付きであること、かつ補助錠の設置が必要となる。 (FIX窓の場合、この限りではない)

項目 施工条件 可動式
単板ガラス
可動式
複層ガラス
FIX
(はめごろし)
単板ガラス
FIX
(はめごろし)
複層ガラス
1 ガラス厚3mmの
複層ガラス

(製品限定)
2 ガラス厚5mm以上の
単板及び複層ガラス
3 ガラスの露出部全面、
もしくは呑み込みを含む
ガラス全面に貼付
4 クレセントがサブロック
機能付き
5 補助錠の設置
6 建築フィルム1級・2級の
資格者による施工

2022年5月1日 現在

※上記単板ガラス、複層ガラスには、網入りガラス
及び線入りガラスを含みます。

Crime Prevention(防犯)の
頭文字をシンボル化している

CPマークは官民合同会議が公表する「防犯建物部品目録」に申請、登録された建物部品のみ貼付できる。